融資実行まで2

2010年12月28日

さて、融資実行が決まるまで前回に書いたような感慨にふけるのみで、あとは何もすることがないかというとそうではないのです。初めて物件を購入する人のであれば、ここで手を緩めてはいけません。

なぜなら初めて融資を受ける人だけのアドバンテージがここで生じるからです。そのアドバンテージとは何か。

それはここで違う銀行から融資を受けて、もう1棟購入を同時に狙いに行くのです。私は結局このボーナス期間(と私は呼んでいました)に良い物件にめぐり合えず、フイにしてしまいましたが。

銀行は融資実行後に信用情報機関に融資先の情報を登録します。この情報が登録されるまでに通常は融資実行後1週間から1ヶ月程度のタイムラグが生じる事が予想されます。という事は???。

現在購入を進めている物件とほぼ同時に別の銀行から融資を受け、別の物件を購入すると仮定します。それぞれの銀行が私の信用情報を照会に行っても私の債務額は自宅のローン4000万円だけですね。

良い子の皆さんはくれぐれもこのようなことを考えたり、したりしてはいけないとここで戒めておこうと思います。

最初の1棟目の経営が順調に推移し、1,2年後に自己資金も貯まったので同じ銀行から2棟目の融資を受けようと思ったら、銀行マンから白い目で見られること請け合いです。『同じ銀行じゃなけりゃいいじゃん?』自己責任でお任せします。

もちろんここでお話したのは2棟とも個人名義で購入する場合です。不動産投資用の法人を設立して、法人で購入する場合については後述したいと思います。

物件探しはただでさえも難しいのに、同時期に2棟見つけるのは至難と思うかもしれません。ただ、今までに見た物件のなかから△印の物件で売れ残っているものに大幅な指値を入れてみるとか、不人気物件で売れ残りそうだけれども自分では絶対に満室の自信有りとか、1Fの店舗は空いているが自分で使うので構わないとか、過去に自分なりに評価した物件を常に引き出しの中に入れて準備しておけば2棟目同時購入の離れ業も可能かもしれません。

不動産投資は時間との戦いでもあります。1棟目を購入したら銀行からは『2棟目は1年以上は空けてください』と言われるのが普通です。

サラリーマンにとっては1棟購入するだけでも、不動産業者への連絡や銀行への連絡で忙しく、しょっちゅう携帯で席を外すので『不倫でもしているんですか?』などと変な怪しまれ方をされたりします。

2棟となればなおさらです。ただ2棟同時購入で節約できる時間と得られるキャッシュフローの大きさを考えればトライする価値は十分あるんだろうと思います。


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